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2006年9月 4日 (月)

0.9 1.0 1.1という数字が意味するもの

先週末に、遂に「シブヤ大学」が開校。
開校式と記念講義に行って来ました。

週末の原宿なんて、久しぶりの事。欅並木からの陽射しが気持ち良いです。P1000562

昼近い事もあって、人も多くなってくる頃。週末のひと時を楽しむ人達の中を歩いて、明治神宮に向かいました。

P1000563_1

明治神宮会館の大ホール・・・

神宮の杜中に、こんな立派な会館があるとは知りませんでした。

会場に集まったのは、約2000人。
20代の人が殆どです。俺は最年長の部類ですね(笑)

ap bankが7月に開催した「ap bank fes '06」に参加した人達の参加が多かったからかも知れません。P1000566

生徒受付の窓口で受付を済ませて、会場に入ると結構大きいのでびっくりしました。

貰ったパンフレット、手作りっぽい「次回授業のお知らせ」。何だか本当に学校の印刷物のようで、何だか嬉しい。                                      

P1000567 学長の挨拶から始まった開校式。
左京学長は27歳。渋谷区議の長谷部健氏のNPO団体<グリーンバード>の副代表も勤めていたようです。

緊張しっぱなしの学長の挨拶、話は支離滅裂だったけど、熱意や感謝の気持ちの伝わる、好感の持てるものでした。

授業の開始には、チャイムの音も鳴る凝りよう。
起立!礼!着席!の声で、会場のみんなが学生になりました。

【第1時限】~教育~『子供の教育 大人の共育』
●乙武 洋匡(スポーツライター/新宿区子どもの生き方パートナー)
●本城 愼之介(横浜市立東山田中学校 学校長)
●左京 泰明(シブヤ大学学長)

乙武氏は皆さんもご存知ですよね。本城先生は楽天の創業メンバーとして副社長も勤めた方です。32歳の時、横浜市の一般公募で中学校の校長先生になった「変り種」です。未だ34歳。史上最年少校長です。お二人とも、異分野から「教育」の現場に入った方々です。

乙武さんが新宿区の小中学校を見て回って気づいた事として話していました。
「黒板の上に額に入った、教育目標ってのがどこの学校にもある。しかし、その中でもベスト3は<考える子><丈夫な子><明るい子>だと。しかし最後の<明るい子>ってのは、個性なんじゃないか?」と・・・。第一、その教育目標ってのがあったのさえ忘れている。それに「前にならえっ」の功罪についても。
確かに「前にならえ」って、「同じことをやってなさい」ともとれるし、<カタチだけ>で、その本質的な意味(なぜそれをするのか?)は考えなくても良い感じさえありますよね。管理教育(軍隊的)の一端をみる象徴的な事かも知れません。何故、それをするのか?を議論してみないで、「前からやっていることだから」という考えこそが怖いことだ・・と。そのほうが考えなくてもいいし、摩擦も軋轢も生まれないから、楽ですけど。

そして、本城先生の学校での教育目標。これは大人社会でも当てはまる珠玉の言葉だと思います。

『正解より回答』
そこに当てはまる答えをどこからか探してくるよりも、 自分で考えた末にたどりついた答えを重視する人間でありたい。

『思考より試行』
あれこれと頭のなかで考えているだけでなく、 次々とチャレンジできる行動力を持った人間でありたい。

『成功より成長』
成功することを目標にしてしまうと、失敗を恐れてしまう。

仕事も人生も一緒ですよね、コレは。

それと最後に、お話しされていた事・・0.9 1.0 1.1という数字です。
0.9という数字を乗じていくとどうなるか?一方、1.1を乗じていくとどうなるか?

1.0はどこまでいっても1ですよね。
0.9は限りなく0に近づいていきます。1.1はどんどん大きくなっていく。

0.9と1.1・・2乗の時には0.81と1.21 5倍の開きです。
同じく70乗の時にはどうなるか?0.001と790 79万倍にもなってしまいます。

ちょっと手を抜いて90%で終わらせていけば、0.001になり。
ちょっと頑張って110%の力を注げば、790になる。
その差は79万倍です。どうです?何か感じませんか?

もひとつ、

教育は「教える」という与える部分と、「育む」という大きな心で見守り導く。という二つの言葉で構成されています。子供の教育は、この2つの中でも「育む」事が大切だと。それが抜け落ちてしまって居るかもしれない。
一方、大人も『共育』が必要。<共に育つ>です。

社会の中で起きている『教育』についての問題や疑問を、現場の方々も同じように捉えているんだなぁ、と感じる授業でした。

【第2時限】~経済~『経済活動が未来にできること』
●野中 ともよ(三洋電機株式会社 代表取締役会長

以前、ワールドビジネスサテライトのキャスターだった、野中ともよさん。
今は、三洋電機の会長として、企業ビジョンThink GAIAを掲げ、新しい切り口の商品を次々に世に送り出しています。http://www.sanyo.co.jp/koho/doc/j/corporate/vision.html

その、<企業としての経済活動>から<地球環境保護>。そして<個人の幸せ>に繋がる循環型消費経済活動を解りやすく解説していただきました。

【第3時限】~環境~『今日、僕らが何を選ぶかで未来が変わる』
●小林 武史
●GAKU-MC
●大橋 マキ
●Salyu

坂本龍一氏らも加わって立ち上げた、アーティストによる非営利バンクの「ap bank」
そのap bankとのコラボレーションでの講義でした。
グリーンバードの活動やap bank fesの活動を通じての環境保護活動への取組み。
アナウンサーを辞め、いまはアロマテラピストとしても活動する大橋マキさんの視点からの環境への考え方など・・・興味深い話を聴く事ができました。

大橋さんの、暖房便座の蓋を閉めるとこれだけCo2の発生を防げる、とか、
スーパーやコンビニのレジ袋を週1回断るだけで、ごみになる袋をコレだけ少なく出来る・・なんて、大橋メモを見ながらの話には説得力がありました(笑)

最後は小林武史さんとSalyuさんのミニライブ。
Mr.Childrenの櫻井和寿と、三人でのユニット「Bank Band with Salyu」の曲、「to U」も、二人で歌われました。(その曲のプロモはこちら:http://www.apbank.jp/info.html

と、いうわけで、学ぶことへの嬉しさや、この先の「シブヤ大学」への期待が広がる機会になりました。27歳の学長。老若男女の生徒。面白いですよね。

自分自身を見つめなおす機会でもあったように思います。
何が出来るのか?何がしたいのか?
これから先も、ずーっと考えて生きるのでしょうけど・・・。

これからも、毎月第3土曜日に色々な授業が開かれます。
興味のある授業に参加してみるのも良いと思いますよ。

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コメント

やはり東京には、日本の「知」と「財」が集まりますね。 田舎者には羨望の感があります。

田舎からの発信は、第一次産業を中核とした、ナチュラルなものが多い気がします。(ひねくれていいる訳ではございません(^^;))

「Bank Band with Salyu」の「to U」、大好きです。(^^) 手許にPVもあります。 たまに息抜きに見たりして…

投稿: 無芸大食 | 2006年9月 5日 (火) 04時25分


⇒無芸大食さん

確かに、現状ではそのメリットからも更に都市集中型になっていますね。
しかし、その情報発信は東京からでも、その取組みは地方で・・そして、その地方に人も流れる。なんてカタチも増えていますよね。日本人も馬鹿では無いと思うので、良いものを見極める目を持つ人も増えています。
そして、東京では「今となっては取り組めない」事でも、地方では可能ですし・・。そのメリットを活かして、その分野の関連情報や経済がその地方を拠点にして循環することも、遠からず出てくるのでは無いでしょうか?

「to U」聴いてるんですね、いい曲ですよね。
生小林武史を見れただけでもラッキーでしたが、ピアノ弾き語りでの2人の歌声は素晴らしかったです。

投稿: 下町ダンディ | 2006年9月 5日 (火) 13時57分

「シブヤ大学」始まりましたね!
ピカピカの一年生~の心境?ワクワク・ドキドキ(笑)
どの授業も「なるほど~。」と思うようなものばかりです。
ただ学ぶだけでなく、いろいろ考え、自分自身を見つめなおすことのできる授業っていいな~。
これからの授業も楽しみですね!

投稿: オードリー | 2006年9月 5日 (火) 21時35分


⇒オードリーさん

シブヤ大学は、「知」と「人」が繋がりあって、実際の何かを変えられそうな感じがするものでした。
等身大の自分にあてはめて考えられるテーマが多いのも魅力ですよ。
まあ、このシブヤ大学だけに限らず、色々なところで「学び」を感じていたいものです。暮らしの中にいくらでも「学び」は、ありますしね。

投稿: 下町ダンディ | 2006年9月 6日 (水) 03時24分

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